アニメ『プリキュア』シリーズでともにキャラクターデザインを手がけた
アニメーター・キャラクターデザイナーである香川久と馬越嘉彦を著者にむかえ、
“バトルヒロイン”という、闘う女性キャラクターを題材に作画とデザインのテクニックを解説しています。
本書オリジナルのストーリーをおふたりが創作し、登場するキャラクターをデザインしており、
キャラクター設定やデザインの仕方、表現方法など、
ラフスケッチから完成までの線画をたっぷりと掲載しており、おふたりの思考を辿れる内容となっています。
バトルヒロインをテーマにしたオリジナルストーリーは前編と後編に分かれており、
前編のキャラクターデザインを香川久が担当。その続編となる後編を馬越嘉彦が担当。
おふたりの異なる作画テクニックやデザインに落とし込む過程の違いも垣間見れます。
女性キャラクターを愛されるキャラにするためのポージングや動き、表情のつけ方、
またデフォルメ化するときのコツなど、おふたりの描き方テクニックを惜しみなく紹介しています。
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Amazon カスタマー –
原画集としてもキャラ版権集、キャラデザインの教科書としても中途半端でした。二冊にわけたほうがよかったんじゃないでしょうか。
rize –
魔法少女のギャグ&アクション漫画を描きたくて、参考に購入しました。
内容は主に
①フレッシュプリキュア&ハートキャッチプリキュアのメインキャラ・敵キャラ・サブキャラ・アクションシーンの原画
②香川さん&馬越さんのオリジナルバトルヒロイン(メイン・敵キャラ)のイラスト・設定・アクションシーン
です(主に②)。
あとはキャラクターの描き方基本テクニックやインタビュー、仕事場の写真等がちらほら。
コラムにキャラデザについての様々なことが書かれてますが割愛します。
アニメーターはさすが絵が上手いな、と思いました。
キャラはデザインが命なので、コスチュームの描き方なども載せてもらえると良かったかも。
ただコスチュームにもう少し力を入れて欲しかったかな…。
まあ衣装デザインのセンスは色々な衣装を模写して引き出しを増やすことに尽きるのですが。
敵キャラは二人とも上手いです。個人的に馬越さんのタイプBがヒロイン・敵共にかなり好きです。
イースの初期デザイン(正直こっちの方が好き)やパッションの初期コスチュームなどは初めて見たので新鮮でした。
ハートキャッチも、馬越さんの東映アニメーションワークスには載っていなかった、えりかやキュアフラワーのカラーなどが見れて良かったです。
プリキュアが好きな方には嬉しいですね。
これ一冊を模写すれば魔法少女のキャラデザイン・アクション共にかなり上達するのでは。
ただほとんどラフなのが非常に惜しいです。なので☆4つで。
描き手を目指す者として、大変参考になりました。
イラストの基本が出来てる方向けですね。バトルヒロインが描きたいなら初心者も買って損はないですが、上級者向けではないです。
追記 表紙の真ん中の子がヒロアカのお茶子に見えたので、バトルヒロインということで載ってるのかと思ったら違いました。
追記2 インタビューを読んで後から気づきましたが、プリキュアの衣装はあらかじめ決まってる場合が多いんですね。衣装のデザインの仕方が知りたかったのですが。
買って後悔しなかったです。
icm –
評価が分かれていることから取れるように、非常に読む人を選ぶ本です。合う人にとっては、これ以上無いくらい贅沢な本です。
プリキュアの既存設定絵ばかりでなく、この本のために書き下ろされた膨大なビジュアルの数々、キャラクターが造形されていく過程、マニアックな部分にも突っ込んだインタビュー、香川さんと馬越さんの頭の中を直接覗くような素晴らしい本だと感じました。
実際にアニメに起用されてもおかしくない完成度のキャラクターメイクをすぐ隣で見ていると思っていただければ、この贅沢さがわかるかと。
「見て盗め」という言葉がありますが、この本はまさにそれに当たります。細かなバランス変更や生き生きとした表情の作り方、勢いのある描線、詳しく説明されずとも穴が開くほど見つめて、トレスするだけでどれだけ練度が上がることか。
キャラクターデザインのとっかかりが欲しい、まず一歩を踏み出したいという人に向けての本というよりは、そこを一度通り過ぎて、より良いキャラクターデザインを出来るようになるための思考を覗きたい人向けです。手取り足取り教えて欲しい初心者にはストイック過ぎて向きませんので、他のポーズ集やキャラメイクhowto本をお求めになられた方がいいかと思います。それらで教えてくれる等身バランスやデッサン、基礎的なことは本誌では全体の1/10以下しか載っていません。既存本の内容をマスター後に読んでいただきたい本です。
Amazon カスタマー –
絵が上手くなるための教本とは少し違います。そういうのを求めていた人は物足りず低評価をつけているのだと思います。顔の角度や目の話や重心やシワなどそのような内容もあるにはありますが、デザインの話が主です。
キャラの魅力的なポーズや表情やデザインが学べます。プロのアタリのとこからラフ、清書と見れてなかなか見ることが出来ない内容で面白かったです。
む –
馬越先生のインタビューやハトプリの設定資料を見れたので満足です。
L.I.J –
プリキュアシリーズはほとんど見た事がなく、
キャラクターを見掛けてはコスチュームの
デザインが凄いなと思ってました。
この本はキャラクターの見せ方や格闘アクション
シーンの解説などがありますがキャラクター全体の
描き方も解説されてます。
中身を見て購入しましたが買って良かったです。
自分はラフ画多めのイラスト参考書が大好きなので
この本に出会えて良かったです。
Amazon カスタマー –
人気実力ともにトップクラスのアニメーターが戦う女の子のキャラクターデザインに臨むにあたり、いかなるノウハウを使っているかを学べる書物です。
絵を描く技術的なことよりも、発想の段階と応用の段階に解説の力点が置かれており、キャラクターデザインをする上での実践的な技術を学ぶことができます。
逆に言えば絵の描き方についてはほぼ解説がありませんので、既にに不自由なく絵を描ける事が前提の本です。
真似して描くよりは、仕事に臨む際の姿勢を学ぶ本と言えます。
キュ子 –
作画技術書というより解説付きイラスト集のような印象でした。
イラストサイズは大きくありませんが収録数が多く、「こんな所に気を付けて、こういう所を意識して」といったコメント付きなので非常に読み応えがありました。
作画技術を知りたい人にはあまり向かない感じですが、「この絵を描く時に何処をどう意識して描いてるんだろう?」といった疑問を持たれてる方なんかに良いんじゃないかと思います。
もちろんお二人の絵がお好きな人、アニメの鉛筆画に興味がある人にもお薦めです。